強みを活かしたマネジメントを実践されているリーダーのみなさんの声をお届けするSparkle Learder's Voice。今回は、長年お世話になっているクライアント様である製薬メーカーK社にお勤めの佐藤隆さんにインタビューの機会をいただきました。
佐藤さんとの出会いは忘れもしない、K社さんで初めてストレングスワークショップを登壇させていただいた日。
研修後、後ろのほうの席から名刺片手に小走りでご挨拶に来てくださり「いやぁ、私ストレングスファインダーの大ファンなんですよ!」と屈託のない満面の笑みで話しかけてくださったのを鮮明に覚えています。
佐藤さんは現在、製薬メーカーの研究開発本部で、社内の様々な開発プロジェクトの推進を支援する、プロジェクトマネジメントを担うチームのリーダーでいらっしゃいます。
佐藤さんがストレングスファインダーと出会い、今どのようにご自分の資質を活かされているのか、マネジャー・リーダーとしての奮闘も含めてお伺いしました。
本日の後見人はストレングスコーチの上田雅美コーチ(通称アネゴ)です。
本日のスピーカー
【ストレングスファインダーTOP10】
着想・戦略性・親密性・成長促進・最上志向・ポジティブ・学習欲・共感性・個別化・運命思考
【ストレングスファインダートップ5】
着想・活発性・ポジティブ・最上志向・適応性
リーダーとして自分の中で暴れる資質をまず受け入れることから始める
それ以来、包含は意識的に使うようになりました。
あとは1位の着想は、前も1位だったんですけど、すごい納得できました。
でも説明を聞いて「アイディアが湧いてくるものはしょうがないから、それはそれでいいんじゃない?」って思えるようになりました。
自分の状態をそのまま受け止めているというか。「俺が勝手に考えてるだけなんだな」と(笑)。
トップ10を見ると優秀なものに惹かれる資質である最上志向もお持ちですよね。弱みづかいになると「バカが嫌い」と思ってしまう側面もあったりしますが・・・?
でもいまは最上志向が反応していたとしても「いやちょっと待てよ」と。ちょっと自分が話すのをやめて冷静にその人のことや自分の気持ちを観察することで、最上志向が反応している相手の違う側面を見ようとしたり、伝え方を変えてみることでだいぶ対応ができるようになってきたと感じています。
「バカが嫌い」という最上志向の側面は確かに自分にはありますが、まずはそれを受け入れるところからはじめるって感じです。
ジャイアンぽくふるまうのは自分のリーダーシップのスタイルじゃない
リーダー塾を主宰しているアネゴとは、10年ほど前にリーダー塾での講演を依頼されたところからのお付き合いだそうです。ストレングスファインダーとはリーダー塾で出会ったとのこと。
リーダー塾は、誰かがトップダウンで決めるのではなく、ボトムアップ型で一人一人がリーダーである、という概念のもと、自分のリーダーシップを考えていくんですけど、そんなこと考えてもみなかった!という感覚を知りましたね。会社だと科学的なところが重視されるというか、感情は出さずにロジカルな面を重視されるけど、リーダー塾はとにかく「感じたこと」にフォーカスする。いまどう思ったの?なんで?とか、とにかく何度も感情を言葉にする時間だったんですよね。
プロマネって、ある意味尻たたきみたいな側面があって(笑)。そうでない、寄り添っている自分は自分自身でほっとするんじゃないですか?
口の足かせが軽くなって「あなたのことを応援しているよ」と伝えられるようになった
あとは親密性をかなり使っているなという認識はありますね。今は特にリモートで個々が離れて動いている昨今なので、1on1を頻繁にやっています。一人一人にオーダーメイドに対応する感じですね。やっぱりこれまでって、会社の中に一緒にいるとそんなに話しているわけではないのに、顔を合わせているだけでなんとなく分かりあえている気がしていました。けどリモートではそうはいかないから、今は感じたことを意識的に伝えたり、言ってもらったりしています。
正直、メンバーの仕事の内容とかコンテンツについては信じてるからやってね、って感じで細かく確認することはないんです。
特に今はメンバーの心の健康度合いを聞くようにしていますね。
あとは自分の気持ちを言葉にして伝えたり、チアアップをしたり。察してくれているだろう、察しているだろうという期待は当てにしないようにしています。
何か取り組みの中で変化を感じられことはありますか?
いまうちに兼務で入ってくれているメンバーがいるんですけど、『佐藤さんのチームは本当に話しやすいですね』、って言ってもらったときに「よっしゃー!」と(笑)。それを言われて本当に嬉しかったんですよ。
もうね、最高の誉め言葉。「それがやりたかったんだよ!」という感じですよ。
親密性や成長促進を使って、一人一人が思ったことをサクッといえる環境をつくりたいんです。うまくいかないときも多いのですが「絶対否定しない」というのを意識しています。
最上志向が暴走して否定したくなっちゃうことはないんですか?
そういう時は「もうちょっとどういうことか教えてくれない?」と。
まず聴く、です。
アネゴはそこにブレーキをかけてくれる役割でしたね。
「で、何したいの?」
「それをやったことで何を得たいと思っているの?」といういやらしい問いをね、投げてくるんですよ(笑)。
うーん、なんだろう?って言葉にしてみる。
ストレングスファインダーで自分を意識して、コーチングで自分はともかく相手はどう思っているのか。このスタンスを学べたことはとても大きかった。
いまこんなこと思ってるんだ、すごいね、とかよくできたねそんなの、とかとにかくチアアップしてます。私はあなたのことを応援しているよ、というのを伝えたいんです。
心のどこかでメンバーに対して「この人は分かっていないな」と思っていた
当時、自分のキャリアでは経験したことの無い分野でチームマネジャーになったんです。今思えば、おそらくチームメンバーは「マネジャー」の存在を望んでいなくて、「私たちから専門性を学んで、一緒に働いてほしい」と思っていた気がするんです。つまり「自分はこういう風にやろうと思うんだけど」という私の思いと皆の考えていたことのすり合わせあがてきていなかった。本当にうわべでメンバーと関わっていたんだと思います。定期的に目標の到達度面談はやっていたけど、心のどこかでメンバーに対して「この人はわかってないな」と思っていたんでしょうね。逆にメンバーからは、業務的な内容を理解していない人、チームの姿がわかってない人、と思われていたんじゃないかな。
先ほど「話しやすいチームを目指している」とおしゃっていましたが、それはなぜなんですか?
先ほども言ったように、僕がこれが良い!と思って何かをやろうとしても、チームのみんなにとっては良くない、というときが多いんです。だからみんなには何かあれば言ってほしいし、発言を気軽にできるようにしたいんです。
・・・いや、聞いてはいたんだと思うんですけどね・・・。そういえば、ある部下とね、面接を5時間やったことがあるんですよ。1時間の予定が5時間になった。いろいろ話して、あ、わかってくれたかな、と思うと「でも…」って言うのね。それでまた一生懸命話して、やっと伝わった、と思うとまた「でも…」って。当時はマネジャーとしての自分の考えをとりあえずわかってほしい、と。わかってくれるだろう、と。彼をもう一皮むきたい、と思っていた。きっと変わってくれるだろう、と。いま思えば、それだけ時間をかけて彼を変えようとすること自体が間違っていたんですよね。
自分でもばかだなぁ、と思いますよ。他人を変えようなんて思わないで、うまいこと言ってみんなに上手に働いてもらうほうがビジネス上はいいんでしょうけど…僕はホント「不器用なおじさん」なんです(笑)
とりあえずこの1年間は、チームが立ち上がったばっかりなのでやりたいことはたくさんあるんです。とにかく新しいメンバーを軌道に乗せていきたい。昨年度までは3人だったチームが8人になって、でもコロナの状況もあって直接会えないことが多いんですが、自分は関わらなくなってもチームとして良くなるように成長促進を使っていきたいですね。
会社のみんなには「俺たちはこうしたい」というのを形にしていってほしいです。そう考えると数年先は、社内コーチとしてたくさんの人たちの成長に関わるようなことが出来たらいいかもしれません。色々あっても、結局この会社は好きですから。
不器用なおじさん、と佐藤さんは笑いますが、とにかく人間関係資質たっぷり!メンバーが楽しく成長できていることがご自身の一番の幸せなんだな、ということがひしひしと伝わるインタビューで、途中お話を伺いながら少しうるっときてしまうこともあるほど素敵なマネジャーさんでした。
佐藤さん、上田さん、どうもありがとうございました!
